製鉄所における鉄の製造工程について
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2021/08/22
コラム
スプーンやフォークなどの小さなものから、車やビルの鉄骨などの大きなものまで、鉄は私たちの生活に深く関わっています。
これらに使われる鉄は製鉄所で作られていますが、どのようにして鉄が作られているのか知らない方も多いと思います。
そこで今回は、製鉄所における鉄の製造工程について解説していきます。
▼1、製銑工程
製銑工程とは、高炉を利用してコークスや鉄鉱石などから銑鉄を作る工程のことを言います。
高炉に投入された原料は化学反応を起こし、銑鉄と高炉スラグに分かれます。
銑鉄は溶銑予備処理を行って不純物を取り除いていきます。
▼2、製鋼工程
製鋼工程とは、銑鉄から溶鋼を作る工程のことを言います。
銑鉄には多くの炭素が含まれており硬くて脆いので、転炉で銑鉄から炭素を取り除いて鋼にします。
このとき、用途に合わせて合金が加えられます。
▼3、鋳造工程
鋳造工程とは、溶鋼からビレット・ブルーム・スラブという鋼片にする工程のことを言います。
パイプや板などを溶鋼から直接作ることはできないので、連続鋳造設備などを利用して鋼片を作ります。
▼4、圧延工程
圧延工程とは、鋼片を用途や目的に合わせた形や厚さにする工程のことを言います。
圧延方法にはさまざまな種類があり、作る製品によって違う方法で作られています。
▼まとめ
鉄はさまざまな工程を経て作られていることがわかりました。
弊社は製鉄所や火力発電所などが勤務地になるので、興味のある方はぜひお問い合わせください。